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知る人ぞ知る老舗劇団 劇団S.W.A.T!の傑作サバイバル演劇が、パフォーマンスユニットTWTプロデュースで甦る!

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2021年3月、詳細情報公開予定!

最新公演

パフォーマンスユニットTWT

第8回公演

『突撃!第九八独立普通科連隊』

作・演出:四大海(劇団S.W.A.T!)/企画・演出:木村孔三
期間:2021年7月14日~18日
会場:すみだパークシアター倉

あらすじ
 

陸上自衛隊。
侵略部隊の上陸阻止と、地上戦での国土防衛を目的として組織されたその集団は、普通科、特科、車両科、通信科、衛生、後方支援など、さまざまな部隊に分かれている。

しかし、どの部隊にも属さず、常に独立して行動する特殊部隊があった。


彼らは、各部隊から集められた精鋭、エキスパート!・・・ではなく、単なる落ちこぼれであった。洗濯、裁縫、ペンキ塗り、日々雑用に追われ、エリート部隊に嘲笑われ続ける彼らに巡ってきた、最大のチャンス。それは特別演習への参加であった。
浮かれる彼らだったが、その裏では・・・。


若き自衛隊員達の愛と苦悩と根性を赤裸々に描く、青春群像感動巨編。
もちろん、フィクション。

【劇団S.W.A.T!とは】(劇団ホームページより引用)

 

1983年11月「劇団大三帝国」設立。
ちなみに名前の由来は創立メンバーが玉川大学の3年生の時に創立したからである!
初演は1984年3月『屋根の上のバイオリン弾き』~むくつけき男たちに捧げるカー二バル~
同年9月、オリジナル『悲しき街角』を上演。池袋シアターグリーンで上演された事実上の旗揚げ公演。
以来上演を重ね、
1992年劇団名を、「劇団大三帝国」から「劇団S.W.A.T!」に改名。
意味はSpecially Warped Actor's Team の略。
愛と勇気と夢とロマンをモットーに現在まで公演活動を続けている。

公式ホームページ
http://www.swat-net.com/top.html
スマホホームページ
http://www.swat-net.com/index2.html

「突撃!第九八独立普通科連隊」に寄せて

「昔、僕、自衛隊にいたんですが、その時、こんなことがあったんですよ。」
「へえ、それ面白いね。実は俺の親父も、元自衛官。」
ある日の休憩時間、劇団員とのこんな無駄話からこの作品は出来上がりました。まあ、子供のころから、自衛隊官舎に住み、時々、制服を着て出勤?出動?出社?する父親の背中を見ながら、近いようで遠い存在だった自衛隊というものをちょっと真剣に考えてみようかなと思ったのもありますが。


初演は、2001年、新国立劇場小劇場。2年後に、続編の「第九八独立普通科連隊 西へ」を同じ場所で上演。続編をすぐにやるというのは、私自身、本作にかなり手応えを感じていたのでしょう。タイトルは、遥か昔の映画、岡本喜八監督の「独立愚連隊」からいただきました。ちなみにこちらの二作目も「独立愚連隊 西へ」、はい、こちらもいただきました。


ストーリーは、簡単に言えば、落ちこぼれの九八(きゅうはち)チームが、その後の進退をかけて総合演習へ臨む、負ければクビ、今で言う、「崖っぷち」ドラマです。リバイバルにあたり、まずは、時代設定をどうするかが、悩みの種です。移り行く世界情勢のため、日々変化しつづける自衛隊、20年前と部隊の編成や、配置、装備までも変わっております。背景は当時のままにするか、それとも現在を表現するか?まあ、そんなことを日々考えるのも、楽しく贅沢な時間ではありますが・・・。イントレだけの簡素な舞台に小銃なども無対象、役者の肉体だけが頼りの舞台ですが、いくつかの仕掛けも取り揃えております。そのあたりは、ご覧になってのお楽しみということで。

作・演出:四大海(劇団S.W.A.T!)

最初にお詫びします。長いです。

2014年にパフォーマンスユニットTWTを立ち上げて、演劇公演を7回、ダンス公演を2回、7年目。ついに待ちわびたこの機会がやってきました。


劇団S.W.A.T!との関係の始まりは大学3年の時、授業を受け持つことになった口数少なくいつも真っ黒な出で立ちブランドはほぼアディダスの<四大海>という何と評したらいいかわからない名前の持ち主と出会ったことがきっかけでした。それが縁で、芝居を見に行きました。そう、芝居。“演劇”じゃなくて“芝居”、授業でよく言っていました。観た芝居は「幕末ジャイアンツ」。今まで見た中で一番好きな作品は何ですか?と聞かれたら、忖度しなくていい相手であれば「幕末ジャイアンツ」と即答してしまえるほど衝撃的に面白かったのです。きっとこの作品との出会いがなければ、TWTは生まれなかったでしょう。言い過ぎではなく私にとってはまさしくビックバンだったのです。
 

学生時代、初めて単独の演出助手として携わった作品は四大海作品。卒業して初めて演出助手の仕事をいただいたのは劇団S.W.A.T!。TWTのこれまでの全演出も四大海。かれこれ10年を超える迷惑かけっぱなしの付き合いとなりました。
そんな私にも目標がありました。いつかスワットの作品を上演したい。でもいつかやろうはばかやろうでして、いつまでたってもその芽すら出てきませんでした。

 

そんな折にふわふわと浮いた2020年の一年です。
僕はこんな時ほど、自由にドライブしてみたくなるのです。
やりたいことを真っ先にやろう、となるのです。
そして急ぎ押さえた劇場の下見に行った時に、あっ九八、ここなら九八ができる。と思ったのでした。「突撃!第九八独立普通科連隊」は、実は2010年に我々の母校で一度上演していて、その時使ったイナセンの「10年後同じこの道の上を歩いてなくとも変わらずにいよう、熱い涙流そう」という歌詞が頭の中に聞こえて来たものですから、もうこれは進むしかないとやることに決め、すぐさまスワットさんにお願いしたところ快諾してくださり…ついに待ちわびたこの機会がやってきたのです。

 

TWT旗揚げから全公演に関わってくださっている劇団S.W.A.T!の戯曲に取り組むことは、唐さんやつかさんに挑んだ時よりも緊張し遥かにワクワクすることです。「唐とつかより上だぁ?そんなわけあるか!」と突っ込まれるかもしれませんが、この作品は誰が何と言おうと最高に名作です。
とにかくシンプル。舞台セットも目的もシンプル、僕が大好きな直球勝負が醍醐味です。人生、落ちこぼれる時があったっていい。たとえ辛いことが押し寄せて挫けたって、また立ち上がればいい。そのために友があり仲間があり夢がある。そんなことをドドン!と示してくれる九八は、まさに今やるべき芝居だと思うのです。

 

そんな作品を僕がプロデュースして、原作の魅力を輝きをちゃんと放つことができるか、キャスティングから頭を悩ませまくっています。それがまた楽しいのなんの。「ああオレ今生きてるなぁ」と思いながらモノタロウで買った大量の白いヘルメットをオリーブドラブに塗ってチマチマ小道具を作っているバカな主宰なのであります。
 

ということで、最近よく見る<こんな時代ですが…>とか関係なく、いつだって好きなこととやりたいことと全力で向き合う、パフォーマンスユニットTWT渾身の次回作「突撃!第九八独立普通科連隊」今年7月、劇場で生でライブで芝居を見る楽しさを、ライブエンタメの底力を存分に味わってくださいませ!芝居って絶対に必要だと心底感じてくださいませ!劇場で出会うその日まで、どうぞお楽しみに。

企画・演出:木村孔三(パフォーマンスユニットTWT主宰)

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